新作ドレスが入荷しました
2021/10/11
マーメイドラインのドレスは根強い人気がありますが
私がウェディングドレスを作り始めた頃(10年以上前・・・)は
30代以上の大人の花嫁様が好まれるイメージがあり
老けて見えないようにとマーメイドラインを敬遠される方も20代の方には多くいらっしゃいました。
それがここ数年のスレンダーラインの人気からの流れで
若い花嫁様もあえて大人っぽいマーメイドのドレスを好まれる方が増えてきたように思います。
社会情勢も手伝って、可愛らしいホイップクリームに包まれたような花嫁像よりも
自立した意思のある、洗練された花嫁像を目指す方が
増えてきたのせいもあるのではないかと思っています。
そんな中で、他店のドレスショップにも試着に行かれたお客様から一番よく聞くのは「私、マーメイド似合わなかったんです」という言葉。
せっかく理想のウェディングドレス姿を思い描いていたのに自分には似合わないんだ、、と思うとがっかりしますよね。
でもそのお話を聞くたびにマーメイドが似合わないんじゃなくて着られたドレスの作りが合わなかったんだろうなぁ・・・と私はいつも思います。
ドレスの作り次第で似合う・似合わないがかなり分かれるのがマーメイドラインの特徴とも言えるかもしれません。
もともと欧米の花嫁さんの体型に合わせて作られたマーメイドライン。
バストもヒップもボリュームがあるのが魅力的、とされる欧米ではそれを強調するラインとして人気があります。
それに比べて日本人をはじめとするアジア人は凹凸のボリュームも控えめで骨自体が華奢な方が多いです。
そこに凹凸を強調するラインのものを着せてもなんだかしっくり来ないのは誰でも想像できると思います。
また身長も大きい欧米の人は膝あたりでキュッと絞られて、そこから広がっていくラインも着こなせますが
小柄なアジア人がそれを着ると足が短く見えてしまったり・・・。
そこで、新作のドレスは「日本人の方が美しく着られるマーメイドライン」にこだわってお作りしました。
基本的にどのドレスもインポートのドレスの要素を取り入れながら日本人の身体にあったラインというのを大切に
お作りしていますが
マーメイドはいつも以上にそれを考えて作りました。
まず、生地は厚みのあるジョーゼット素材。
ピッタリと体に沿う腰やお腹周りのラインを拾いすぎない素材です。
腰骨が張っているのを気にされている方もよくいらっしゃるのでそういった骨骨しさをなだらかにカバーしてくれたり、裾に向かって揺れる生地のドレープが重みや陰影がしっかりあるラインになるのでお腹周りをスッキリ見せる効果もあります。
マーメイドはゴージャスにも見えがちですが、
マットな素材感でお作りすることで
どの世代の方にも着ていただきやすいものにしました。
スカートのフロント部分の裾のドレープはあえて控えめにしています。
ドレープを控えめにすることでマーメイドなんだけど
スレンダーラインに近いシルエットになり、
マーメイドに抵抗のある方も着ていただきやすいように。その分バックスタイルはしっかり広がりがあって
マーメイド特有の凛とした雰囲気が出せるようにしています。
全体的にキュッと絞られる箇所を膝よりも少し高めの位置に設定しているので膝の位置が高く、膝下が長く見えます。
今回のドレスは別付のトレーンもあるので
トレーンを外すとコンパクトな会場でも動き回りやすく
トレーンをつけるとお写真にも映える華やかな印象になります。
会場や、目指す雰囲気に合わせてお好みでアレンジして頂ければと思います。
ビスチェ部分とトレーンに使用したレースは
これまでのミニュイのドレスの中では一番華やかなレースかもしれません。
どちらかというと繊細な雰囲気やモード感のあるシンプルなドレスが得意なミニュイですが、今回は凛とした大人の雰囲気に華やかさのあるドレスを作りたいと思いました。
自立はしているけど可愛げのあるしなやかな女性のイメージでしょうか。
どの年代の花嫁様に着ていただいてもそれぞれの魅力が引き立つのではないかと思っています。
ぜひアトリエでお試しくださいね。