本当の贅沢って?
2020/08/10
突然ですがココ・シャネルという人はご存知でしょうか。
たぶんよく知らないまでも、その名前を聞いたことがない人はいないのではないでしょうか。
わたしは彼女のファッションという仕事に対する哲学に学生時代からとても共感し影響をうけてきました。
先日お休みの日にNuméroというファッション雑誌の「贅沢とはなにか?」という特集を読み返していました。
オートクチュールとプレタポルテの違いは
みなさんご存知でしょうか?
ざっくり説明するとオートクチュールは高級仕立て服のこと。顧客の身体にあわせて作られた特注のものであったり
仕立ても最高級のものを言います。
厳密には、パリのクチュール協会に加盟している店で
作られたものでないとオートクチュールとは言えないのですが高級仕立て服やその店を総称して呼ぶこともあります。
プレタポルテはみなさんが普段着ている大量生産された既製服。
ウェディングドレスはもともとはオートクチュールですが
現在はプレタポルテのドレスもたくさんあります。
ミニュイのドレスは全て1点ものでサイズ感や
仕立てもこだわっているのでオートクチュールに
近いものがありますが出来るだけ多くの方に
着ていただきやすい価格で提供したいので
ところどころプレタの要素も入れています。
Numéroの特集に載っていたのはオートクチュールの
繊細な手仕事の数々。
ぱっと見ではわからないようなところに膨大な時間がかけられていたりするわけです。
そして、それが着心地に反映されたりもします。
それを見ていたときに心に浮かんだシャネルの言葉。
「ラグジュアリーとは見にみえないもの。」
彼女は着飾りすぎる女性はエレガントとは言えないといっています。
過剰な装飾や下品な贅沢さが嫌いだった彼女。
「ラグジュアリーとは心地いいもの、そうでなければラグジュアリーとは言えない」とも。
今、コロナの感染拡大が原因で結婚式の規模を縮小する方もいらっしゃると思います。
お祝いの席に呼べるゲストは少ないかもしれない。
でも、そんなときこそ、自分にとって心から満足できるウェディングドレスを着て欲しいと切に思います。
そのときの気持ちはきっとずっと残るから。
本当の贅沢とは自分のためのものだと思います。
あなた自身がハッピーであることが最高の贅沢なのです。
それはシャネルが言っているように、過剰な装飾ではなく、着心地がよいとか、自分の心が喜ぶとかそういうことです。
ミニュイでは着る人がこの気持ちを感じられるかどうか?というのをいつも念頭においてドレスをつくります。
素材だけではなく、内側の構造や重量感、ドレスのラインなど全てこの考えに基づいて決めています。
お客さまに「着心地が他と全然違う」と言っていただけるのは、この考えに基づいてドレスを作っているからです。
他にもシャネルの残した言葉は
これからウェディングドレスやそのコーディネートを考える女性にとってヒントになるのではないでしょうか。
“下品な服装は服だけが目につき、上品な服装は女を引き立たせる”
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“家を出る前に鏡を見て、身につけているアクセサリーを1つ外して”
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“この世でいちばん素晴らしい色は、あなた自身を輝かせる色”
これらの言葉はウェディングドレスにも言えることだと思います。(そして普段の装いを決めるときにも!)
ドレスやアクセサリーを選びで迷ったときには彼女の言葉たちが助けになるかもしれません。
(自分ではわからない!というときはぜひご相談ください)
“シンプルさはすべてのエレガンスの鍵”